青い鳥
いつの頃か知らないか
僕の耳に何かが聞こえるようになった
そっと耳をすましていると
何も聞こえないのに
何かに一所懸命になっていると
ふいに聞こえてくる
どこか遠いところから
僕を呼んでいる
とても澄んだ美しいさえずりだ
確かに聞こえてくる
確かに呼んでいる
僕にしか聞こえないのか
僕を呼んでいるのか
そうか君は青い鳥
幸福の青い鳥なんだ
どうしてそんなに遠くに行ったのか
君は人の心の中になくては
いけないんじゃないのか
ああ君は幻の鳥
誰かが信じてくれるところにしか
いられないんだ
何一つすさんでいない
明るく清いところにいるんだ
僕は探しに行く
小さな小さな君を求めて
この広い世界の至る所へ
逃避旅行だよ、現実からの