史の詩集  Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集です。

終焉     533

終宴

 

おちる おちる おちる

冬に色づいた葉が

君はみつめていた 遠い日を

おちる 木の葉にみつめていた

 

若く燃えてた 出会いの日から

時は知らず 身も知らず

色づき褪せた 二人の愛は

今 風に舞って散りゆく

 

君は何もいわず 落葉をみつめた

君の瞳は 静まりかえり

やつれた横顔 なぜか恋しい

長い髪は 風のなすまま

 

遠い昔となってしまった

若さまかせの 愛だった

せめて 二人 共に

季節の去りゆくのに 気づいたら

 

その幸せに感謝しよう

せめて そっと 芽生えた愛が

静かに消えゆくのを みつめよう