焼けぼっくい
君の後ろ姿
何気なく横目で盗んでた
身動きせぬ 赤いカーディガンが
いつの間にか 息づいて
温かいものが 僕に 再び
手に包むと 壊れてしまいそうな
君の後ろ姿
こんなに弱々しかっただろうか
忘れ 忘れ 忘れたいのを
忘れたつもりだった
僕の胸は 知っていた
今でも 愛してる
君に出会って やっとわかった
あの頃 僕は これが愛なのかと
決めつけるだけの 何もなかった
やわらかな 弾けるような想いだった
知らぬうちに
君の名を口ずさんでいた
愛かもしれないと
気づきはじめたとき
君は消えてしまった
今ならいえる 君を愛してると
僕は 忘れられなかった
今もこんなにも愛してる