別れ
新しい人生の門出だと人は言う
卒業の 顔には微笑み 心に別れ涙
いつの間にか 美しくなって
近寄りがたくなった君が
蝶のように羽をのばす
君は飛んだ 春の盛りに
君は微笑んだ 日の光を浴びて
信じていた 君の笑顔
いつの日か 君が舞い降りてきてくれること
いつの日か 君が僕にとまってくれるかも
君は通り過ぎた 僕の上を
一目みることなく 通り過ぎた
何もかも その日のため
君のために 僕は生きてきた
一言残さず去ってしまった君に
僕は見守ることさえできない
どうか 幸せになってくれ
君が去ったあと 僕の心の中に
その香りは 薄くぼんやり 広がっていった
君は行った 夏の盛りの山
君は戻らない 青空深く
信じていた 君の瞳
いつの日か
いつの日か
君はまぶしくなった 太陽そのものに
輝いていた目は 涙にくもったが
何もかも
いとしい君