史の詩集  Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集です。

夕日のように     543

夕陽のように

 

夕陽があんなに 悲しく美しいのは

精一杯 燃えた一日 叶わず沈んで

報われなかった その恨み

赤い色に拒んで

 

無害に静かに そして確かに沈んでいく

誰も知らない その美しさの陰に

この一日を創り出した大きな力を

 

君をたたえよう 心から

沈みゆく悲しみ 消え去りゆく君

 

夕陽があんなに 大きく力強いのは

一瞬も休まず輝き 無欲に沈んでいて

隠れてしまった その嘆きを

赤い色に拒んで

 

その地平線の下に

今もまた夜明けを目指す光を

悲しみぬぐってまた貯えるよ