夕陽のように
夕陽があんなに 悲しく美しいのは
精一杯 燃えた一日 叶わず沈んで
報われなかった その恨み
赤い色に拒んで
無害に静かに そして確かに沈んでいく
誰も知らない その美しさの陰に
この一日を創り出した大きな力を
君をたたえよう 心から
沈みゆく悲しみ 消え去りゆく君
夕陽があんなに 大きく力強いのは
一瞬も休まず輝き 無欲に沈んでいて
隠れてしまった その嘆きを
赤い色に拒んで
その地平線の下に
今もまた夜明けを目指す光を
悲しみぬぐってまた貯えるよ