J
もう何もいらない
誰からも愛されなくてもいい
あなたの横にいられるなら
誰かに愛されたいと願う
Jもそんな女の子でした
毎日 祈りを捧げておりました
年頃になると きれいになりまして
その瞳には いつも多くの男の子が
写っていました
悪癖といっては Jがかわいそう
女の子なら皆 理想を求めるもの
十人十色 誰もがいいところを
もっているもので
Jは皆に平等に愛を送りましたが
本当に愛せる人はいませんでした
そんなJから 男たちの心は
遠ざかっていき
とうとう一人ぼっちに
なってしまいました
Jはやっとわかりました
愛する人のそばにいるのが
何よりも幸せなことだって
幸せになりたいって思ったなら
身の回りの
小さな幸せを
少しずつ集めていきなさい
目に見えないほど小さなものでも
いつの間にか大きな幸せとなって
いるかもしれません
そうなるまでに
幸せになりたいと思わなくなり
その小さな努力を怠るから
いつまでも本当に幸せになることは
できないのです
愛されたいなら
愛を育てていきなさい