史の詩集  Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集です。

君の道     555

君の道

 

耐えて報われる苦しみならば

何が苦しかろう

いかに待っても苦しかろうか

 

かなわぬものを愛してしまった

その想いは かなうこともなければ

のぞくこともできない

 

君は小高い丘に立って

沈みゆく陽に照らされて

空を見つめてる

 

君の目は 赤く疲れ切っている

何が君をそうまでするのか

何のため 君は何もかも捨てるのか

その向うに 何があるのか

 

降りておいで

そんな呼びかけは届かない

君の耳に入るのは

君の心が叫ぶ声

 

幸せを 置き去りにした その日から

君はのぼった その丘まで

この上 何を望むのか

この上 どこへ登るのか

 

小高い丘には何もなかった

君の求めたものは

これ以上 悲劇を繰り返すのは

やめたまえ

 

降りてきて 我が君

それも望めぬならば

ただ一度 振り返りたまえ

この我を