史の詩集  Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集です。

悲喜こもごも     557

.悲喜こもごも

 

この愛を君にぶつけて

この僕が壊れてしまえばいい

でも もし君が壊れてしまったなら

そんな恐れにこの僕は

身動きできずに苦しむ

 

さよなら 初恋の人

初めて話したその日が

別れの日となるなんて

 

なんと悲しいこと

今まで夢であったものが

現実になると

消えてしまう

 

今まで消すことのできた

夢が

わずかの現実によって

永遠に 記憶に 釘づけされる

 

同じ世界で

わずかに触れた

悦びは無惨にも

引き裂かれてしまう