史の詩集  Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集です。

恋慕     559

恋慕

 

恋しくて恋しくて 耐えられない

湧き出るこの想い

どうしようもなく恋しい

 

そんなとき がむしゃらに

夕日に向かって走り走り

海に向かって叫びに叫び

 

体が壊れるほど

疲れ 疲れ 

それしかない

 

何も考えられなくしてしまいたい

汗で体ごと溶かしてしまいたい

 

野山に寝転がって

浮かんでくる月をみても

君の顔がみえる

 

虫の声だけ 聞いていよう

秋の風だけ 感じていよう

 

どうにもできない この想い

かなうことのない この恋

その想いがあれば充分だ

 

恋せることは幸せなこと

あなたにとってささいなこと

私にとってはすべて

 

報われぬ恋なら

消えてしまえばいい

そんなふうに願いはしても

恋が消えればあなたが

見えなくなる

あなたを失い 

私も失う

 

一途に思うこの心

報われないから

たゆまぬ純な この心

 

私はあなたを想う

慕わずにはいられない