史の詩集(続)Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集の続きです。

恋の日々     562

恋の日

 

恋して恋してかなわなかった

その想いは いじ悪く苦いもの

かもしれないけれど

それだけ恋することができた

 

そんな人に会えたことも

そんな人を知りえたことも

そんな人を愛したことも

 

だからこそ 苦い恋だけど

なければなかった恋だけど

それまで恋もできなかったから

 

あの燃えた日の想い出も

あの生きている喜びも

あの美しい夕焼けも

何にもわかりやしなかった

 

たとえすべてが無となっても

心に残る その思いは

いつまでも美しく漂って

この日々をきらめかせてくれる

 

その苦しみも悲しみも

やがて消えるときがくる

それでも消えない

心に刻まれた この恋の日

まぶしく輝いていることだろう