史の詩集(続)Fuhito Fukushima

福島史(ふくしまふひと)の詩集の続きです。

操り人形     581

操り人形

 

君は踊らされているのがわからない

あいつにはもう決まった娘がいるのに

君はあいつにとってなんでもない

ただの操り人形さ

 

君の捧げるその愛も

受け止めるわけもなく

報われず 思い悩むうちに

君はすっかり擦り減ってしまう

 

それでも君は夢みるのか

いつかシンデレラになれる日を

それでも君は待っているのか

あいつが無言で手を差し伸べる日を

もうやめたまえ

 

このままでは糸が切れてしまう

そして 惜しげもなく 捨てられてしまう

 

操り人形 君はすてきな衣装を着て

軽やかに踊り続ける