去りしとき
年月経てば 過ぎ去ったことは
消えゆくはずなのに
忘れられぬばかりか
ますます強く心もえぐる
気づかずによいことに
気づいてしまった
年月は流れ 人は去り
どうすることもできない
あのとき気づいていれば
どんなに幸せになっただろうに
うっかりと見過ごしてしまった
戯れの気持ちは
恋よりも愛に近いなんて
ふざけて送った毎日が
遠ざかりし
愛の日々だったなんて
誰が知りえましょうか
悪縁だったといいながら
運命の神には恵まれていた
あまり恵まれすぎていたため
君を求めることもなく
愛を知ることもなかった